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現在位置: ホーム シラバス集(2017年度) 総合生存学館 宇宙学 宇宙学

宇宙学

シラバスID g_is_240
開講年度・開講期 後期
授業形態 講義
対象回生 2,3回生
対象学生 Graduate
使用言語 英語
曜時限 木1
教員
  • 磯部 洋明(総合生存学館)
授業の概要・目的 我々がこの世界でいかに生存してゆくかを考えるためには、まず我々が生きている世界、即ちこの宇宙とその中における人間の位置づけについて知らねばならない。地球とそこに住む生命、そして人間は宇宙開闢以来の進化の帰結として生まれたのであり、今も地球環境は宇宙から様々な形で影響を受けている。そして人類の活動範囲が地球を出て宇宙にまでひろがりつつある現在から未来において、地球外という未知の環境は人類の心身と社会現象に様々な変容を引き起こすと予想される。人類史、生命進化、天文学等の様々な時間スケールで見た時の環境の自然変動と、人類自身が生み出した科学技術によって引き起こされる変化は、どちらも人類の存在そのものを脅かすリスクとなりうる。この授業ではまず自然科学が明らかにしてきた宇宙の歴史と現在の姿、そして人類生存圏の拡大の営みとしての宇宙開発の現状とそこから生じつつある人文社会学的な問題群を概説し、人類の生存に関わるようなリスクにどう向き合ったよいのかについて議論を行う。天文学等の高度な自然科学の知識を前提とはしないが、基礎的な物理学等を使って定量的に現象を把握する演習は随時行う。
到達目標 ・人類の生存圏としての宇宙に関する包括的な描像を獲得する。
・物理学などの基礎的な概念を用いて定量的に対象・問題を把握する能力を養う。
授業計画と内容 以下のトピックスについて講義を進める。
第1回 人間の宇宙観の変遷 Cosmology: from myth to modern science
第2回 宇宙史概観 Physical history of the universe
第3回 現代天文学概観 Overview of contemporary astronomy
第4回 人類生存圏としての太陽地球環境 Solar-Terrestrial environment
第5回 地球と生命の歴史 History of the Earth and the life
第6回 地球外生命、宇宙人、宇宙文明 Extraterrestrial lives and civilizations
第7回 宇宙開発利用の現状と将来 Space development and utilization
第8回 人類の生存を脅かす宇宙規模災害 Disasters from space
第9回 科学技術に伴うリスク Technology-driven risks
第10回 宇宙をかき乱すのか:フリーマン・ダイソンの思想を手がかりに Disturbing the universe: the philosophy of Freeman Dyson
第11回 宇宙と多様性:レヴィ=ストロース、今西錦司、梅棹忠夫から見る宇宙 Diversity and space: Claude Levi=Strauss, Kinji Imanishi and Tadao Umesao
第12回 アルキメデスの視点:ハンナ・アーレントから見る宇宙 Archimedes’ point: Hannah Arendt
第13-15回 リフレクションと議論 Reflection and discussion
成績評価の方法・観点及び達成度 平常点評価(出席、授業中の発表 100点)
履修要件 必須とはしないが、学部初年次程度の初歩的な数学や物理学の知識はあることが望ましい。
授業外学習(予習・復習)等 時々夜空を見上げて宇宙の中の自分の存在についてあれこれ考えてみる。
参考書等
  • 「多様化世界」, フリーマン・ダイソン, (みすず書房),
  • 「レヴィ=ストロース講義」, クロード・レヴィ=ストロース, (平凡社ライブラリー),
  • 「宇宙空間の征服と人間の身の丈」 , ハンナ・アーレント, (みすず書房 ),
  • 「137億年の物語?宇宙が始まってから今日までの全歴史」, クリストファー・ロイド, (文藝春秋),
  • 「梅棹忠夫の「人類の未来」:暗黒の彼方の光明」, 梅棹忠夫著、小長谷有紀 (編), (勉誠出版),