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060 - 第44回人環国際交流セミナー Prof. Thomas Buchheim

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第44回 京都大学大学院人間・環境学研究科 国際交流セミナー

„Power of a winged chariot", and „like the hand" - Allegories of the soul in Plato and Aristotle

Professor Thomas Buchheim, München

2013年6月5日
人間・環境学研究科 233演習室

授業概要・目的

心がいかなるものであるかはまだ科学的に解明されていないが、偉大な哲学者は譬えを用いて心の本質を把握しようとしてきた。このセミナーでは、西洋哲学の中でも最も有名な二つの譬えについてお話しする。まずプラトンの「心の馬車」。心という馬車では、二頭の馬と御者による三者三様の力がともかくも一つに束ねられ、こうして我々の生は進行していく。もう一つはアリストテレスの「手のように」。我々は手を使い、様々な道具を駆使して世界を改変していくが、この手の働きに心はなぞらえられる。プラトンの譬えでは、心は自らの運動の結果にはついぞ姿を現さない「潜勢態」であるのに対し、アリストテレスは心を生命体の根幹をなす原初的な「活動態」として端的に捉えている。彼によれば、我々の個々の行動はこの生命の根幹に接ぎ木されることによってはじめて現実のものとなるのである。